現存する世界最古の共和国であるサンマリノは、1943年までは独自の貨幣を発行していましたが、それ以降はイタリア・リラが流通していました。

ヨーロッパの通貨統一によりイタリア・リラが廃止された後は、EUに加盟はしていないものの、EUの共通通貨であるユーロを導入しています。

ちなみに1972年以降に独自に発行されていたサンマリノ・リラのコインは、現在でもコレクターの間で人気があります。

また、独自の切手も発行されていて、コインと同じく収集家に人気で、国の財源の一部となっています。

サンマリノの経済状況は良好で、ヨーロッパで最も経済状況が安定している国とさえ言われています。

国の借金はなく、安定した財政黒字を保っています。

国の主な産業は観光業で、GDP全体の50パーセント以上を占めています。

ホテル、レストランなどを始め観光産業に従事する人は多く、小国ながら世界中からの観光客を受け入れるために空港も建設されました。

失業率は2パーセントに満たない程度で、ヨーロッパの他の国に比べて大変低い数字です。

物価も安定しており、生活水準、個人所得共にイタリアを多少上回っています。

銀行業も盛んで、国内には11の金融機関が存在しますが過去に倒産したことは一度もありません。

サンマリノは、法人税が低いことと、それ以外の税金が一切存在しないことで知られているので、諸外国から進出してくる企業も多く、国の収入源になっています。

消費税がないので、イタリアをはじめ周辺諸国から買い物目当てに訪れる観光客も大勢います。

海外との経済交流やネットワーク作りにも力を入れており、観光客や外国企業の受け入れに熱心で、情報交換や経済提携にも積極的です。

温暖な気候を活かして農業も行われています。

主な特産品はチーズとワインで、ぶどう、小麦、オリーブ、野菜、葉タバコの栽培も盛んです。

デザートワインとして有名なモスカートワインは、お土産などで特に人気があります。

品質の高いオリーブオイルも健康志向が高まる中で注目され、輸出も増加傾向にあります。

工業はそれほど盛んではありませんが、綿織物、染色業や陶器、タイル、レンガを生産する伝統的な窯業が行われており、地元や周辺地域の建物に使われたり、美しく手描きで絵付けされたタイルなどは土産物として人気を集めています。

経済や工業、農業は首都サンマリノ市ではなく、ボルゴ・マッジョーレなど周辺の街で盛んに行われています。