サンマリノ共和国は世界で5番目に小さな国で、国境をぐるりとイタリアに囲まれています。

しかしその歴史は長く、世界最古の独立共和国として知られています。19世紀半ばのイタリア独立運動の際も独立を守り抜き、世界大戦中も中立を宣言していました。

そのため、市民は誇り高い国民性を持っており、国を愛し、その名誉ある歴史や建造物を守っていこうと活動しています。最近では歴史地区とティターノ山がユネスコ世界遺産にも登録され、世界中で注目されました。

サンマリノの国民はアドリア海に近い南ヨーロッパの温暖な気候や、イタリアの中にある国なのでイタリア気質に大きく影響を受けた国民性が特徴的です。

毎年大勢の観光客が訪れる国であり、観光が国の主な産業なので多くの国民が何らかの形で観光業に従事しています。そのため社交的でオープンな性格の人が多く、人懐っこくすぐに会話が弾みます。

生活スタイルもイタリアなど南欧の国の様式で、昼の長い休憩(シエスタ)を取ったり、休暇が長かったり、夏の夜は大人も子供も遅くまで起きて街歩きをするなどゆったりとした雰囲気です。

家族を大切にするのでクリスマスや誕生日、結婚記念日などのイベントは親戚一同が集まって盛大にお祝いをします。初対面だと気難しく感じても、数回会うとすっかり心を開いて打ち解けて話せるようになります。

サンマリノは日本やスイスなどと並んで世界で最も平均寿命の長い国としても知られています。

小さな国ながらも医療制度や社会福祉制度が充実していることも長寿の理由の一つですが、最も大きな要因はおおらかな国民性だと考えられています。

何事も急がず焦らず事を進め、先進国の現代社会にありがちなストレスが少ないのでゆったりと毎日を過ごすことができます。

国の経済状況は大変良好で、失業率もほんのわずかです。食べ物は健康によいワインやオリーブの生産が盛んで、温暖な気候と恵まれた土地柄で海の幸、山の幸共に新鮮なものが手に入ります。

また、真夏にイタリアの周辺地域が猛暑の日でもサンマリノは高台にあるので涼しい風が吹き、うだるような暑さに悩まされることもありません。冬の寒さもそれほど厳しくないので、一年中過ごしやすい気候です。

イタリアの影響を大きく受け、さらに独自の誇りと温和さを兼ね備えた国民性を持つサンマリノは、長寿の国にふさわしくゆったりとした雰囲気で、今も昔も世界中から訪れる観光客を魅了し続けています。